平成14年頃はピッキングに弱いディスクシリンダーにより空き巣の被害が激増した時期であり、侵入窃盗の認知件数は平成14年度25,091件発生しました。ディスクシリンダーは当初ピッキング対策に弱い事が発覚していたものの、汎用性と比較的安く発注する事が出来たことから流通し続け、15年・16年と空き巣の被害は減少する事がありませんでした。徐々に対策シリンダーが流通する事で平成25年度には神奈川県の侵入窃盗認知件数は6004件にまで減少しています。現在主流のディンプルキーシリンダーはピッキング対策はもちろん、ドリルによる破壊にも時間をかけさせ防犯力が格段に向上しています。ですが現在も一日に換算すると16件の侵入窃盗被害がある事を考えると、まだまだ昔のディスクシリンダーがある事、また別の開錠手口・侵入手口に弱い面がある事は否めません。
神奈川県の住宅侵入窃盗場所別発生状況としては、一戸建てが60%、中高層住宅・マンションが10%、そのほかの住宅が30%となっています。侵入口は居室が30%、ベランダ・縁側が20%、表出入り口が13%、そのほかの出入り口・その他が30%となっています。侵入手段としてはガラス破り・無施錠20%・焼き切り3%・合鍵4%・その他45%となっています。